雨宿りはいつものカフェで


「そう。───えーと、俺は何かしなくて良い?」


「んー、そうだね。比嘉くんのところ手伝ってあげて。」


「りょーかい。」


彼はそう言って励たちのところへ向かう。

私も川辺に向かい始めた先輩たちについて歩こうとした。


「あ、そうだ。」


最後尾をついて行っていた私の耳にはそんな山野さんの声が届く。

思わず振り返ると彼もこっちを真っ直ぐに見ていた。

何だろう?


「山野さん、何か?」