「そう。───えーと、俺は何かしなくて良い?」 「んー、そうだね。比嘉くんのところ手伝ってあげて。」 「りょーかい。」 彼はそう言って励たちのところへ向かう。 私も川辺に向かい始めた先輩たちについて歩こうとした。 「あ、そうだ。」 最後尾をついて行っていた私の耳にはそんな山野さんの声が届く。 思わず振り返ると彼もこっちを真っ直ぐに見ていた。 何だろう? 「山野さん、何か?」