雨宿りはいつものカフェで


「お肉の準備出来たけど、そっちは?」


「出来てますよ。」


向こうから来た倫菜さんは笑いながら聞いてくる。

いつ見ても女神だ。

うちの弓道部で一番可愛い人である。

実際、ミス花野橋の実力者。

そして、私同様。
いや、それ以上に月見里さんが大嫌い。

大嫌いと表現出来るのであればまだ可愛い方だ。

それほどに嫌い。


「倫さん、あれ見てください。」


彩花が5人の方へ再び指差す。


「んー?山野と伊緒、それと比嘉くんと拓ちゃん?それがどうしたの?」


にっこりと女神の笑みを湛えながら彼女は首を傾げる。

とんでもない爆弾を投下しながら。