雨宿りはいつものカフェで


通常、イケメンというのは少々のキズは付きものである。

美化されていたりするから。

だが、その顔やルックスでカバーされるのである。

それもこれほどの一級品だ、その力は増大だろう。

なのに。

なのに、それが霞むほどの性格の悪さ。

残念だとしか言いようがない。

元より整い過ぎたイケメンは好きではない。
ましてや、この中身が暴君並みの自己中な人なら尚更。

馬が合う訳もなく、生理的に無理ですねという状況だ。

          リンナ
「冬ちゃん、それは倫菜に聞いてもらいな。相手してくれるから、絶対。」


「はい、もう既に意気投合してます。」


「そう………。」


倫菜さんは千鶴さんと共に残ってくれた先輩だ。


「あ、倫さーん。」