「な、何かな?彩ちゃん。」


千鶴さんも警戒しつつ聞き返した。


「今日、欠席いなくて良かったですねぇ?」


「うん?全員参加で良かったよね。」


「あの人が欠席じゃなくて良かった、の間違いじゃないですかー?」


彩花はニマニマと笑いながら言う。

案の定、恋バナだ。

彩花は何気に乙女な千鶴さんを恋バナで茶化すのが好きなのだ。


「彩ちゃーん?その辺にしなさーい?」


千鶴さんは頬を染めながら言う。


「……彩花だってあいつの私服見れて嬉しいくせにねー。」