そこではたと思い至る。

今の今まで探して来たこと。

その自分なりの答えを。


───このじめじめした雨は嫌い。


だから梅雨はもっと嫌い。

だった

なのに

いつの間にか

この湿気も、

この雨独特の匂いだって。

そして、この曇った雲が

私の目には好ましく、

楽しみとなっていた。


それもこれも理由は、
────────先輩のせい。