「あー、言ってたね。上手いこと皆空いてたって。」


元々、部活三昧のつもりで予定をほぼ入れてない人ばかりだったらしく集まれそうだった。

それもこれも点検と不在日が続いたおかげか。


「ということは、全員参加?」


「みたいだな。」


へー、と感心したのもつかの間。

あることに気づく。

先輩も?

プライベートで会う先輩は珍しい。

しかも私服なんて。


「楽しみだね!」


陽気に言って私は道場へ入る。

7月はそこまで迫っていた。