雨宿りはいつものカフェで


ポジティブに振る舞っていても結果は駄目だったんだ。

彼にこの想いは届かなかった。
どんなに願っても彼をこの手に出来やしないのに。


「タイプだったら即OKだったんだろうなー。」


努力は報われる。

2度目の告白は成功しやすい。

ポジティブに殊更明るく考えてもフラれた事実は消えないから。

───カランコロン


「ありがとうございましたー。」


まだ止みそうにない雨の中に飛び出た。

すると通行人にぶつかってしまう。


「わっ。」