雨宿りはいつものカフェで


「今日の最初、俺らから矢取りだから弓懸つけんなよ?」


「りょーかい。」


最初から仕事が回ってきた。

さっさと射型を直したいのに。

皆が引き始めるのを矢取り小屋から眺める。

しかし、休みが祟ってか全員不調のようだ。

───タァン

なのに早々から的中の音が響く。

まただ。

───タァン

それも的心の近くに。

射場を見て納得がいった。

その的前に立っていたのはやっぱり先輩だったから。


「流石、だね。」