PPP !!









目覚ましが鳴り響く。





『うっ……』








布団から手を伸ばし
其処にあるであろう目覚まし時計を探す。




PPP !!





『……何処ぉ…』





見つからず
ついに布団から顔を出す。


時計は高い本棚の上にあった。






『…そっか。

わざと彼処に置いたんだった…』






朝が苦手な為、目覚ましを止めて寝落ちる事が多く、昨日ついにバイトに遅刻した。

それから手の届かない場所に置くようにしている。



PP……



立ち上がり、目覚ましを止めると
背伸びをしカーテンを開けた。








『ふぁー…

いい天気。
洗濯日和だわー』




ここ数日の雨で洗濯物が溜まっている。





寝癖でくしゃくしゃになった長い髪を掻きあげながら部屋を出て、洗面所に向かった。