「麻衣、落ち着け。テンション高すぎだぞ」 「そりゃテンションも高くなるよぉ。剣道にしか興味なかった京兄に、こんな小柄で目ぇクリクリの可愛い彼女がいたなんてさぁ。何で教えてくんなかったのぉ?」 「それは……昨日からつき合い始めたばかりだからだよ……」 「キャアー出来たてホヤホヤー! やるぅー! マジで京兄、グッジョブ!」 麻衣は、ミルキーなお菓子のキャラみたいに舌を出して、更にウィンクしながら親指をビッと立てた。 麻衣のテンションは止められそうにないな、これは。