「どうしたのぉ? 外で何をして…………んー?」 麻衣が、湯川の存在に気づいてしまった。 「あっ……こっ、こんにちはっ!」 湯川は猫を落とさないように、麻衣にペコリと挨拶をした。 「こんにちはー……えっ? 何?」 麻衣が、俺と湯川を交互に見る。 「え……京兄? もしかして、この人……京兄の彼女……とか?」 うっ……。 昨日の今日だから、もちろんまだ『彼女』って響きに慣れてるはずもなく、俺の顔は瞬間的に熱くなった。 湯川も少し俯いて、頬をポッと赤く染めた。