「――キャアー可愛すぎるぅー! 京兄、グッジョブ!」 家に子猫を連れて帰ると、真っ先にかっさらったのは中二の妹・麻衣。 麻衣に抱かれた子猫は「ミャア、ミャア」と仕切りに鳴き出した。 「あんまり騒ぐなって。猫が怯えてる」 「そりゃ騒ぐよー。だってオニ可愛いんだもーん。見て見てぇ、お父さぁーん!」 あーあ。連れていっちゃったし。 ま、いいか。 今日からここが、アイツの家になるんだから。