20××年。
日本列島のとある高校。

今日も何変わらずただただ平凡な毎日が繰り返されていた。

3年D組の教室、一人のけだる気な男子生徒が
顔を伏せて寝ていた。

彼の名前は篠田遼平。

暑いの嫌い。だるいの嫌い。
もちろんめんどくさい女も嫌い。

どっちかというとサバサバしたような男の子だ。
いま、彼のクラスはグラウンドで体育をしていた。

「あっ!」

彼と同じクラスメイトの女の子が空を指さした。
彼女は唯一彼が気に入ってる女子生徒だ。

かわいくて清楚系の怖がりな
ザ、女の子という感じの女の子だ。

みんなが一斉に彼女の指さした方向の空を見る。

少し向こうの空に暗雲の雲が空を覆っていた。
その雲は次第に高校に向かってきた。

竜巻が起こり雷鳴が地響きのごとく響く。


「体育は中止だ!」

体育の先生がそういうと
男子は一目散に女子は悲鳴を上げながら後者の中へと戻っていく。

その暗雲はみるみるうちに高校の空までもを覆いつくしていた。
屋上に黒いマントの

遼平は騒々しい物音に目を覚ました。
周りで男子たちが制服に着替えてるのを見て遼平の頭の中には
?がいくつも羅列していた。

左隣の席の男子に遼平は話しかけた。

「ん?」

「なんでみんないるの、だって授業まだでしょ」

「いやあれを見てみろよ」

その生徒が窓の向こうを指さした。

さっきまでまだ少し向こうに浮かんでたはずの暗雲は
もう高校の上空までも包み込んでいた。

「おい、まじかよ。」

今日の天気予報は午前も午後も0%。
だから遼平は傘を持ってきてなかったのだ。

遼平はけだるくなってまた眠りについた。
そのまま10分休憩も目覚めることはなく4限目。

いきなり奇妙な放送が入った。