"キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン"

授業終了のチャイムとともに外に出て来るヤツがちらほら出て来る。

ようやく愛佳にチャンスがやって来ました。

なるべく人畜無害そうなヤツに頼んで呼び出してもらおう。

そんなよこしまな考えで適当なヤツをチョイスして

「あの〜玉川文三クン来てる?昨日借りた傘返したいんで、悪いんやけど呼んで来て欲しいんだけど…」

適当なヤツは一瞬喜んだものの単なる使いっパシリって知りぶつぶつ言いながら玉川文三なる男を呼びに行った。