そしてもう1人

「和也クン…もしかしてあたし以外に好きな人出来たやら言わんよね?」

学内ベスト5の美女と噂の曽根崎だが…

(和也…何って言って断るっちゃろ?)

さっきからの小声がすっかり板についた俺…

(やっぱり股に毛ぇ生やした女は好かん!じゃねぇんか?)

英樹的には、この答えが無難と思ってるらしい…

「俺には、お前なんか足下にも及ばんサイコーの女がおる。ただそれだけだ」

面倒臭がりの和也がキッパリと曽根崎を切るなんて…

(コイツ…マジでサラ狙い一本に絞りやがったな)

「おい、リュウ…もう小声は、いいんだよ。和也は好きでもない女を振り回す事を潔く思わんでスパッと切っただけやん」

英樹…お前、妹おらんけん俺の気持ち解んねぇんだよ。