そこにはいつも君がいた




近頃、白斗の様子がおかしい。


私が名前を呼んでも返事をしないし、話をしても全然聞いていなかったりする。さらに、早起き主義の彼なのに、最近は目覚まし時計をつけていないみたいで、自然に起きるまで寝込んでいる。たまに、三時間目や四時間目に会いに行っても、まだ寝ていたりする。どうしたの?、と聞いても、その返事もまた曖昧だ。

とにかく彼は、なにかを考え込んでいるようだ。ずっと上の空で、遠くを見つめている。

これは、すべて白斗が私の家に泊まって行った日から始まった。


だから私は、お母さんに聞いてみた。

「何か知らない?」

お母さんは飲んでいたコーヒーのマグの中を見つめた。

「ねぇ、知ってるの?」私はまた聞いた。

黙り込んでいたお母さんは顔を上げた。

「そっとしておいてあげたら。彼は多分、悩んでいるのよ。彼の答えが出たら、きっといつも通りに戻るよ。」

お母さんはそれ以上言わなかった。


お母さんはおそらく、白斗の様子がおかしい理由を知っている。白斗は私がいない間にお母さんに何か言ったのだろうか。もしそうだとしたら、それはお母さんに言えて、私には言えなかったことなのだろうか。少し複雑だ。