愛子のお母さんは僕を見た。「あら、あなたは・・・?」
「えっと、宮崎白斗と申します。愛子とはいつも仲良くさせてもらっています。」言った後に気づいたが、『愛子』じゃなくて『村上』の方がもっとクラスメイトっぽかったのかもしれない。
「あの、実は、家のお風呂が壊れてしまって・・・。」事前に嘘のところは僕が言うことを決めていた。愛子は嘘をつくのが超絶苦手らしい。
そこから愛子にバトンタッチだ。「だから、今日だけうちのお風呂使いたいんだって。」
愛子のお母さんは優しく微笑んだ。「分かった、今お湯沸かしてくるから、ゆっくりしててね。」そして彼女は違う部屋に入って、ドアを閉めた。中から、水の流れる音がした。
愛子は靴を抜いで、家に上がった。「ほら、白斗も。上がって。」
僕は「お邪魔します。」と言い、靴を抜いで愛子の家に上がった。

