そこにはいつも君がいた



「ってわけで、愛子様、お風呂を貸してください!」

今日は土曜日で、愛子は午後に屋上へ来た。僕は彼女がきたらすぐに正座になり、状況を説明して、最後は土下座で盛り付けた。


彼女は僕の急な土下座に少し戸惑っているようだった。「いや、それはいいんだけど・・・。」

僕は顔を上げた。「本当に!?ありがとうございます!」

「でも食費、明日の分までしかないんでしょ?それ以降はどうするの?」彼女は心配そうに聞いた。

「ああ、それなら」僕は答えた。「明日、新しいバイトの給料もらえるはずだから大丈夫。」


実は、一週間ほど前に、新しいバイト先が見つかった。そこは小さなコンビニで、またもサービス業だ。だけど、お母さんと会った前のバイト先とは反対方向だし、人もあまりいないところだから、とりあえず一安心だ。


「そっか、見つかったんだ。良かったね。」彼女は微笑んだ。

「うん!だから今日だけ、お願いします!」

「いいよ、分かった。」彼女は答えた。