そこにはいつも君がいた



私は慣れない下駄で学校の階段を上がった。


実際、夜に待ち合わせをして会うのはこれが初めてだった。それのせいか、私の心拍は屋上に近づくにつれて加速していく。


最後の階段を上って、私は扉を開けた。



彼は、私を待っていた。


「愛子、こっちこっち!」

まるですごい人混みの中で私を気づかせようとするかのように、彼は大きく手を振ってきた。もちろん、屋上には私たちしかいないのだけれど。

「そんなことしなくても分かるって。」私は白斗の方へ歩いた。

「でも、こうした方が花火大会っぽくない?」

「そうかな?」

「そうだよ。」

ようやく気づいたかのように、彼は私の浴衣を見た。「あ、浴衣なんだ。ごめん、俺持ってなくて。」彼は申し訳なさそうに言った。

「いいよ、別に。で、どう?」私は赤くなってるだろう顔を伏せた。

「ん?何?」

「だから、どう?」私は浴衣を強調させるように、腕を後ろに回してもう一度言った。

「何が?」

私はため息をついた。やはり、女子高生の夢はそう簡単に叶うものではない。

「いや、何でもない。」

私はがっかりしながらもそう言った。