そこにはいつも君がいた



「あ゛ー!!もう無理ー!!!」

「早いよ、愛子。まだ三十分しか経ってないじゃん。」


あかねの家で私はテスト勉強をしていた。


「なんであかねはそんなに勉強できるの?」私はジュースを飲みながら聞いた。


あかねは頭を上げた。「べつにできるわけじゃないけど。」

「なに言ってんの!前のテストで学年一位だったじゃん!」ちなみに私の順位は下から数えた方が早かった。

「私は勉強が好きなだけで、だからといってできる訳じゃないし。」

「どうやったら勉強が好きになれるのかが不思議だよ・・・。」私はつぶやいた。

あかねは真顔で答えた。「だって楽しいじゃん。新しい事を知るのって。」


あかねは少し変わってるのかもしれない。私には到底理解できないことだ。