そこにはいつも君がいた



「いつもはここに来ないよね。今日はなんで授業さぼったの?」白斗は私に聞いた。


『なんでわかるんだよ!あんたそんなにさぼってんの!?』
とツッコミたくなったが、さすがに初対面の人にツッコミを入れたら引かれる気がしたからが我慢した。


「今日は授業を受ける気分じゃなかったの。」私は言った。

「え〜!愛子不良〜!そんなことでさぼるなんて〜。」半分馬鹿にしてるのが明様だった。

私は少しイラっとして、「いいじゃん別に。じゃあ白斗はなんでさぼってるの?」と聞いた。

「俺は愛子と違ってちゃんとした理由があるからいいの」彼は口をとがらせて言った。

「何それ。」

「不良愛子とは違うんですー。」

「はいはい、そうですね。」私は呆れてそう言った。


彼は笑ってるけど、この時私はなんとなく、白斗に質問をうまく避けられた気がした。