そこにはいつも君がいた



彼は腕時計を見て、急に立ち上がった。私はびっくりして、思わず体がビクッと跳ねた。

「どうしたの?」私は白斗に聞いた。

彼は、物置きの中の物の山から鞄や財布などを取り出し始めた。

「もう六時間目終わってることに気づかなかった。どうしよ、バイトに遅れる!」彼は焦りながら言った。

「え!?うそ!」私がさぼったのは五時間目のはずだ。知らないうちに二時間も経ってたなんて・・・。

「ごめん、愛子、俺行かなきゃ」彼は私が止められる前に猛スピードで物置きを出て、一瞬として階段を駆け下りてその姿を消した。


隠れてるはずの彼が普通に昼間の校舎を通ることに一瞬焦ったが、考えてみたら彼は制服を着ているから、どうせ馴染んで誰も分からないことに気づいた。


私は、物置きを出て、ゆっくりと階段を降りた。