そこにはいつも君がいた



「あ、それと、この秘密と私たちが付き合えないこと、どういう関係があるの?」

付き合えないと言われてからずっと気になっていたことだ。どう考えても思いつかなくて、彼の秘密を知った今でも理解できない。

彼は私を見た。「俺、今すごく不安定な生活でしょ?学校で暮らしてるなんて・・・。」

「うん。」

「だから、将来は何も保証できない。愛子と付き合ったら、こんな俺に縛り付けることになるからさ。」

そこまで考えていてくれたなんて予想していなかった。彼の思いが、すごく伝わってきた。

「ありがとう、白斗。」私は言った。

「ごめんね、『彼氏』って呼べる人になれなくて。」彼はとても申し訳なさそうだった。

「ううん、私の気持ちに応えてくれただけで嬉しいよ。」

「もし、いつか、普通の暮らし方ができる日がきて、その時にもまだ愛子が側にいてくれてたら、その時は俺から言うよ。『付き合ってください』って。だから、待っててね。」

彼は微笑んだ。まるで、ずっと好きでいてくれると言っているようで、その言葉は私の胸を熱くした。


「うん、もちろん。待ってるよ。」私は答えた。