そこにはいつも君がいた



頭が真っ白になった。


宮崎・・・・白斗?


これは、白斗の靴?だとしたら、彼の苗字は宮崎ってことになる。

しかし、その苗字がなかなかピンとこなかった。

考えてみれば、私は彼の苗字を知らなかった。初めて会った時も、彼は名前しか教えてくれなかった。名前と苗字が頭の中で一致しなかったのも当然だ。

私は苗字も知らない人のことを好きになったのか、そう思った。



でも、なんで白斗の靴がここにあるのかが疑問だった。

もしかしたら、ここにある物は全部白斗のもの?

何が何だかわからなくなった私は時を忘れ、その古い靴と小さな物置きの中を永遠と見つめた。



しばらくしたら、私の後ろのドアが開いた。

上の空だった私は我に帰り、振り返る。


そこには、痛いほど悲しい顔をした白斗が立っていた。



「愛子・・・。」