「そっか、そのあと上手く行ったんだ。」
「うん、おかげさまで。」
お母さんとぶつかり合う回数は急激に減った。だけど喧嘩は少なくなっても、やっぱり授業のさぼりはやめられない。それはもちろん、授業中じゃないと白斗に会えないからだ。
「ねぇ、白斗って放課後いつもどこにいるの?」放課後に会えたら、授業さぼらなくて済むのに。「いつ行ってもいないんだけど。」
彼はギクって顔をした。「いやぁ、それは・・・。」目線を私からそらした。「ちょっと俺の秘密に関わっちゃうことで・・・。」
「・・・ふ〜ん。ま、別にいいけど。」
彼はホッとした顔をした。
「何安心してんの?無理に言わせないって言ったじゃん。」私は言った。
「いや、つい・・・。」
「それとも何?そんなに私に言うのが嫌なの?」私は口の端を上げて言った。
「ちがっ・・!・・・ちょっと、心の準備が・・・。」
私は笑った。「冗談だよ、冗談。」
彼は口をとがらせて不満そうに私を見た。

