そこにはいつも君がいた



私は三歳か四歳くらいで、お母さんも今よりもずいぶん若かった。


私はお母さんの膝に座ってて、お母さんと話していた。

「ねぇ、ママ。『愛子』ってどーゆー意味?」幼い私はお母さんに聞いた。

お母さんは優しく答えた。「ん〜?どうしたの、急に?」

「あのね、あかねちゃんが、名前には意味があるって言ってたの。あかねちゃんの名前の意味はね、夕日みたいにひとをミリョーさせるひとになりますように、だって!」私は嬉しそうに言った。

「へぇ、そうなんだ。」お母さんは言った。

「ねぇ、あーちゃんの名前は?どーゆー意味??」私は興味津々に聞いた。

ちなみにその頃、私は自分のことを『あーちゃん』と呼んでいた。今となっては少し恥ずかしい。


お母さんは笑って言った。「わかった、教えてあげる。あのね、『愛子』はね、『ひとを愛せるひと、ひとに愛されるひとになりますように』って、ママが愛を込めてつけたのよ。」


私はきょとんとした。お母さんが言った言葉の意味が分かっていないようだ。

そんな私を見てお母さんは、「まぁ、いつか分かるよ。」と言って微笑んだ。

そして、私は言った。

「よくわかんないけど、愛でいっぱいだね!」私はニカっと笑った。

お母さんも笑って、「そうだね、愛でいっぱいだね。」と言った。