私は屋上のドアを通って、階段を降りた。
やっぱり校舎内は、闇のように暗かった。だけどなぜだか、来る時に感じた恐怖は、降りる時にはまったく無かった。
私はできるだけ速く裏門の鍵を閉め、お母さんのいる家へと向かった。
ちゃんとお母さんと向き合おう。素直になってみよう。
私は真夜中の道を猛スピードで走った。
家に着いたら、玄関の前に立って、荒くなっていた呼吸を落ち着かせた。
少し怖い気持ちはあった。あんなに傷つけておいて、お母さんは私のことを許してくれるのかな、とか。
だけど、悩んでもしょうがない。行動を起こさないと、いつまでたっても今と同じ状態のままになる。
私は覚悟を決め、玄関の扉を開けた。

