そこにはいつも君がいた



私はお母さんの寝息を扉越しに確認し、起こさないようにそっと玄関のドアを閉めて、家を出た。




時刻は夜の11時だ。



私はバカだ。昨日、お母さんを怒らせた原因はまさにこれ、夜に出歩く事なのに、私はお母さんの思いを無視して、またも夜中に家を出てしまった。


また、お母さんを悲しませるかな。そしてまた、ひとりで泣くのかな。




私はにじみ出てきた涙がこぼれるのを抑えるように、夢中になって夜道を通り抜けた。




白斗に会いたい。




ただその一心で、私は走り続けた。