私は、感動した。
だって、美優ですら教室にいなかったんだもん!
遅刻魔の私にこんな日がやってくるとは!
しかし、初めて一番乗りになっって、あることが分かった。
暇だ。
教室は、人がいなかったら、とてもつまらない所だっていうことがこの日の新たな発見だ。
私は、鞄だけ自分の席に置いて、校舎の中をブラブラと歩いた。
昨日の夜はすごく怖く感じた廊下も、朝だとちっとも怖くない。
私は特に行くあてもなく、いつもの屋上へと向かった。多分まだ白斗は来てないだろうけど、私が白斗よりも先に屋上へ行って、彼の反応を見てみるのも面白いと思った。
しかし、屋上のドアを開けると、彼はすでにそこにいた。
この人はなんなんだ、と本気でおもった。
彼は、屋上の床に寝転がって、夜が開けたばかりの空を見ていた。
彼は、近寄って来る私に気づいた。いつもよりはるかに早くきた私を彼は不思議そうに見た。

