私は帰った途端、お母さんにひどく叱られた。
ようやく家に着いたと思ったら、これだ。しかし、お母さんの永遠に続く説教は私の耳に全く入っていなかった。私は今夜の出来事を思い返していた。結局幽霊はいたのだろうか、それともあれは人間だったのだろうか・・・?
「ねえ、愛子!!聞いてるの!?」怒鳴り声が家中に響いた。「もう11時よ!?こんな遅くまでなにしてたの!?」
「ちょっと学校に用事があっただけだよ・・・。」私はぼそりと呟いた。
「用事!?ふざけないで!こんな遅くに学校に行く用なんかあるわけないじゃない!!」
私はこの、お母さんが怒鳴る時のキーキーした声が嫌いだ。無駄にうるさくて、耳が痛くなる。
「・・・もう!!うるさい!!やめてよ、私がなにをしようがお母さんには関係ないでしょ!?」私は反発した。
「だからお父さんにも置いてかれたんだよ!!」
言ったすぐ後に私は後悔を覚えた。
お母さんは急に静かになり、まるで銃で撃たれたかのように私を見る。
さすがに言い過ぎた。私はその場を逃げ去るように、お母さんをリビングに置きざりにして、自分の部屋へ走り、扉を強く閉めてベッドの中に身を沈めた。

