そこにはいつも君がいた



「父さん、母さん、やめろよ〜。気持ち悪い!」


私たちは離れ、キッチンから帰ってきた笑と紅葉を見た。笑は、取り皿を持っていた紅葉の目を両手で覆いながら、呆れた顔で私たちを見ていた。


私は白斗から一歩離れようとした。「あ、ごめ________」


「なに言ってるんだよ。」白斗は私を胸元で後ろから抱きしめた。「父さんは母さんを愛してるんだ。気持ち悪いなんて言うなよ。」


笑はため息をついた。「はいはい、父さんは母さんが大好きな事は十分承知ですよ。だけど四歳児の前では止めろよな〜。」紅葉は笑の手を小さな手で退かし、大きな目で私たちを見た。

白斗は笑った。「悪い、悪い。ケーキ食べよっか。」


喜ぶ子供たちと食卓に向かう白斗を私は見つめた。


私はなんて幸せ者なんだろう。白斗と出会ったばかりの頃は、まさか私がこんなに幸せを手にするとは思ってもいなかった。白斗が、私にこんなに幸せを与えてくれると思っていなかった。


白斗は彼を見ていた私に気づいて、「ん?なに?」、と聞いた。


私は微笑んで、首を横に振った。「ううん。なんでもない。」




そして、私たちは大きなショートケーキを四人で食べた。