「・・・え?仕事以外の理由って、どういうことですか。」私は聞いた。
「そうだなぁ、例えば・・・。」彼女は横目で私を見た。「・・・浮気とか。」
私は立ち上がった。「冗談はやめてください!」
「でも、可能性はゼロじゃないんじゃない?」
白斗がそんなことをするはずがない。帰りが遅くなったっていつも、彼は私へ愛を注いでくれている。
「彼はそんなこと、絶対にしません。」私は硬い目つきで彼女を見た。「私は彼を信じています。」
奥さんは私を見た。そして、微笑んだ。
「ほらね。」
私は瞬きをした。「・・・え?」
「そんなに宮崎さん、旦那さんを信頼しているんだもの。旦那さんもそれを、知っているはず。だから、祝わないなんて、そんな宮崎さんを悲しませることなんかしないと思うな。それに、私も旦那さんに何回か会ったことあるけど、彼、宮崎さんのこと大好きよ。だから、心配しないで。」
私は奥さんのことを見つめた。
「・・・奥さんって結構、意地悪なんですね。」
彼女はニヤリと笑った。「あら、そうかしら。」

