次の日、私は白斗の弁当と朝食を作り、紅葉を幼稚園へ送ったあと、バイト先へと向かった。
着くと、私は『キャッツ』の裏口から店に入った。
中に入ると、そこには若い女の人がいた。
「おはようございます、奥さん。」私は挨拶をした。
彼女は微笑んで、「おはよう、宮崎さん。」
実は、店長は三年前にめでたく結婚をして、この人がその結婚相手だ。彼女は元々店の常連だったらしく、結構若くて色白美人だ。時々店に来て、裏の部屋でバイトの人たちと喋ったりする。
この日、私は来た時間が早かったので、奥さんと少しだけ話をした。
「へぇ、そっか、今日なんだ。」彼女は言った。
「はい、そうなんです。」
「しかも今年は十年に一回の特別な日じゃない!何バイトしてるのよ!」
「あはは・・・でも、どうせ祝わないと思います。」
「え?なんで?」
私は手元を見た。「最近、帰りが遅いんです。だから、多分今日も・・・。」
奥さんは私を見つめた。
そして、こう言った。「ねぇ、宮崎さん。旦那さんの帰りが遅い理由、もしかして仕事じゃない、違う理由かもって、思ったことある?」

