そこにはいつも君がいた



その日の夜は、白斗の帰りが特に遅かった。


「遅かったね。」私は玄関で白斗を迎えて言った。

「うん、ちょっと残業があってね。」白斗は革靴を脱ぎながら言った。


もう時間が遅かったので、私は先にベッドに入って寝ようとした。そして、しばらくすると、白斗が寝室に入ってくる音がした。

私は白斗がすぐ寝れるように、目を瞑って寝ているふりをした。


白斗が私の隣に入ってきて、ベッドが少し揺れた。

そして、白斗が柔らかい手つきで私の頭を撫で、額に優しいキスをするのを感じた。

白斗は頭を枕に付け、寝る体勢に入ると同時に、私の手を握った。


気のせいかもしれないけど、彼の手は昨日よりも、少し力が入っていたような気がした。