あかねとは少し遅いランチの後に別れて、私は近くのスーパーで買い物を済ませてから家に帰った。そして、時間になったら、私は紅葉の幼稚園に向かった。
「ママ、今日ね。」
「ん〜?なに?」
私たちはぶらぶらと家に帰りながら話をした。
「マコトくんにね、ケッコンしてくださいって言われたの。」
私は目を大きくして紅葉を見た。
「・・・そう。良かったね。」最近の子供たちにはつい感心してしまう。幼稚園でプロポーズなんて、近頃の子たちはすごいことをする。
「そうなの?ママ、ケッコンってなに?」紅葉は幼い目で私に問いかけた。
そうか。紅葉はそもそも『結婚してください』の意味を理解していないのか。
私はしゃがみ込んで、紅葉と目線を合わせた。紅葉はキラキラさせた目とふっくらした頬で私を見た。
「あのね、結婚というのは、ずーっと、大好きな人と一緒にいることだよ。」
「ずっと?」
「うん。死ぬまで、そして死んでからも、ずっと。」
「ママとパパはケッコンしてるの?」
紅葉は私に聞いた。
私は微笑んだ。
「そうだよ。パパはママが大好きで、ママもパパが大好きだから。」

