翌朝、眠りから目覚めると、いつものように白斗が隣で小さく包まって寝ていた。
私は弁当を作るため、起き上がろうとしたが、その時、私は自分の手に感じる温かい感触に気づいた。
見てみると、白斗が私の手を彼ので包み込んでいた。
何年も彼のそばにいて、分かったこと、発見したことが幾つかあった。その一つが、白斗は寝る時に私の手を握る癖があることだ。
それはいつでもではない。決まって、悩んでる時、心配な時、不安な時に白斗はいつも寝る前に私と手を繋ぐ。
私は、子供みたいな顔をして寝息を立てている白斗を見た。最近、やはり仕事を頑張り過ぎているのではないか。不安が私の中で込み上がってきた。
この日はバイトは無く、あかねと会う約束をしていた。
あかねは、高校を卒業してすぐに例の先輩彼氏と婚姻届を出して、あまりの早さで私たちを驚かせた。どうやら、あかねが卒業をする前から結婚の約束はしてあったみたいだ。親は反対するかと思ったら、あのあかねが結婚したいと思う人を家に連れ来るなんて、と大歓迎だったらしい。聞いた時は、思わず感心してしまった。さすが、あの二人は何かが違う。
今は、あかねは弁護士として働いていて、旦那さんはサラリーマンとして生活している。二人の間には、中学一年生の男の子がいる。
私は待ち合わせのカフェに行くと、そこにはあかねが私を待っていた。

