そこにはいつも君がいた



白斗が家に帰ったことで、私はたまに白斗の家に行くようになった。


ここでまた大きな発見があった。白斗は、両親の会社はうまくいっているとは言っていたが、彼の家は予想を超える金持ちだった。

まず、家だ。まさに、『豪邸』の言葉を表すような家だ。大きな敷地の入り口には、自動で開け閉めをする門があり、門から家までの距離が、これまた必要以上に長い。家を囲む庭には、大きな噴水と花壇があり、定期的に手入れをする人を彼の両親は雇っている。

家の掃除などをしてくれる人もたまに来るみたいだ。考えてみれば、確かに、両親はあんなに忙しいのに、あれほど大きな家を掃除する余裕なんて確実に無いだろう。料理をする人も、朝と晩に毎日来るらしい。


そしてとにかく、どの部屋も平均の二倍はある。白斗の部屋も、私の家のリビングの広さと、さほど変わらない。

こんなに恵まれた環境に育った彼だけど、そのことを自慢をするのは一度も聞いたことない。


白斗の両親は、今ではとても大きくなったデザイン会社を営んでいる。白斗と青太くんの名前に色が入っているのは両親の仕事と関係していることが分かった。


私が彼の家に行く時、彼の両親はほとんどの時は不在なのだけど、一回、白斗のお母さんに会ったことがある。品のある、とても美人な方だ。

会った時に彼女は白斗に、「付き合ってるの?」と聞いた。それに私はどきっとしたが、白斗が素直にそれを否定したことが何気なく傷ついた。彼は本当の事しか言ってないのだけれど。


青太くんとも時々一緒に遊んだりする。静かな子だけど、兄の白斗がとても好きなのが伝わってくる、可愛い弟くんだ。


白斗も、青太くんも、とても厳しく育てられたのが分かる。私はここにいても良いのだろうか、と思う時があるが、いつも二人は快く私を迎えてくれる。他の人の家でこんなに居心地良く感じたことは無い。