そこにはいつも君がいた



「白斗・・・!」

彼は、私の玄関前で平然と立っていた。

「ただいま〜!約束通り、帰ってきたよ。」

彼は笑顔で、そう言った。


「・・・ぅう・・・このバカ!人を心配させて・・・。」

涙が込み上がって、頬に零れ落ちる。私の涙は、とても温かかった。


「ごめん。でも、全部終わったから、安心して。」


「・・・あれ?白斗、そのほっぺ、どうしたの・・・?」私はもっとよく見るため、涙を擦って目を凝らした。「・・・赤い・・・?」

「あ、これ?」彼はへへっと笑った。「お父さんに一発殴られた。」

「え!?もう、何してんの・・・。」


白斗が帰ってきた。いつもの笑顔で、笑って帰ってきた。その事に、大きな安心感が込み上がってきて、涙が止まらなくなった。


私は大声で、顔をくしゃくしゃにして泣いた。そんな私を、白斗は優しく抱きしめてくれた。いつしか彼が、欠けた月の夜にしてくれたように。

通りすがりに人たちは、玄関の前で大声を出して泣いている私と、そんな私を抱きしめている白斗のことを見た。しかし、私たちは気にも留めず、そのままそこでしゃがみ込み、泣き続けた。涙が視界を滲ませて、よく見えなかったけど、多分白斗も泣いていたと思う。


私と白斗が出会って六ヶ月。その間、私たちは何度も、何度も涙を流した。しかし、この日、私たちは長すぎるほど久しぶりに、笑顔で涙を流すことができた。



こうして、白斗の秘密は幕を閉じたのだ。