そこにはいつも君がいた



夜が過ぎ、朝が来た。


睡眠はというと、欠片も取れなかった。白斗のことが頭にかかり過ぎて、睡眠どころじゃなかった。私は寝不足な目をこすって、ベッドから降りた。



一階のリビングに降りると、お母さんが朝ごはんの用意をしていた。

「愛子、早いね。おはよ。」

「・・・うん、まあね。おはよ。」




カチャカチャと、食器のぶつかる音が鳴る。

「・・・お母さん。」

「ん?何?」

「あのさ、白斗のことなんだけど・・・。」

お母さんは顔を上げた。

「・・・あのね、決めたって。その、分かったって言ってたよ。」

なんとも分かりにくい言葉たちだ。でも、白斗がどこまでお母さんに言ったのか分からないから、しようがない。正直、私だって未だに彼が何で悩んでたのか、はっきりとは分からない。でもだからといって、何も言わないわけにもいかない。お母さんも白斗のことを心配していたみたいだから、これぐらいは知るべきだと思った。

「・・・そっか。ありがと、教えてくれて。」そう言って、お母さんは微笑んだ。