そこにはいつも君がいた



目が覚めると、窓から白い光が差していた。

時計は7時を指していた。

私はゆっくりと起き上がって、学校の準備を始めた。



台所では、お母さんがすでに私のお弁当の準備をしていた。私は冷蔵庫からヨーグルトを取り出し、一分もしないで完食した。

「それだけでいいの?お腹すくよ?」お母さんが私に言った。

「いいの、大丈夫。」私は少し冷たく返した。

「いや、ダメだって。パンも食べて行きなよ。」

本当におせっかいだ。イライラする。「いいって言ってんでしょ!?いってきます。」そう言って家を飛び出た。

お弁当を忘れたことは学校に着いてから気付いた。




「ホント馬鹿だね。それでお弁当忘れたの?」

ちょうど二時間目が終わった頃だ。あかねは教科書をロッカーにしまいながら言った。

「うん。」しかもすでにお腹が鳴り始めていた。これもまた頭にくる。

「私、次さぼるわ。」こういう時は白斗に会いに行くのが、いつしか当たり前になっていた。白斗と話していると、不思議なことに嫌な気分がどこかに飛んで行ってしまうからだ。

あかねが私を見た。「最近さぼりすぎじゃない?大丈夫なの?」

私は彼女の目をそらして言った。「大丈夫だよ。そんなにさぼってないし。」

あかねは、ただ私を見つめ、「そう。」とだけ呟いた。