はじめての音楽の授業の日。
もうどうすることもできないから
口パクで乗り越えようと決めていた。

2年始まって早々、歌のテストだった。
1年のときできなかったテストらしい。

「本当にこの学校最高、、」

「ん?なんか言った?」

「ううん!何でもない!」

また心の声がでてしまった。
音楽が好きな夏帆はとても生き生きしている。
あたしも無理矢理笑って見せた。

「じゃあデュエットで順番にきてね。」

音楽の土田先生がそういうと
男女一組でみんな順番に歌い始めた。

この歌はあたしも前の学校で習った。
タイトルは“雨と花”
デュエットで歌う歌なんだ。
お互いを最高のパートナーだと示す歌詞になってる。
この歌は好きだった、、。
でも、この歌がきっかけだった。
音楽をやらないと決めた理由が、、。