「はじめまして!」

高めの可愛らしい声に、ようやく私も正気を取り戻した。

「わたし、南夏帆です。このクラスの学級委員長してます。どうぞよろしく。」

思わず見とれてしまった。長いふわふわの髪に整った顔立ち。小さくて、細身で、かっわいい!
生まれつき癖っ毛のあたしにとったら羨
しくて仕方がない。
しかも色白で、海やプール焼けしてるあたしと並んだらまるでオセロ!
これが守ってあげたくなる女子なんだろうなあ。

「あの、、」

「あっごめん!清川海です。よろしく!」

「海ちゃん、、」

「海でいいよ!夏帆ってよんでいい?」

「ありがとう!もちろん!」

夏帆はとても嬉しそうにあたしを見上げた。
その笑顔がまたまた可愛くて、あたしは思わず頭を撫でてしまいそうだった。

夏帆は内気だけど
しっかりしていてみんなをまとめる力がある。
あたしはとは真逆と言ってもいいくらい。
誰にでも優しく接して、いつも笑顔で、まるで太陽みたいな子。
そんな夏帆のおかげでクラスにもすぐ馴染めた。
夏帆のおかげで毎日がとても楽しかった。