次の日。

あたしは一晩寝て気持ちが落ち着いていた。
夢も見ずいい目覚め。
空も笑っていた。

「夏帆おはよう!昨日はごめんね。」

「海~!」

今日は夏帆があたしに抱きついてきた。
可愛いなあ夏帆は。

「心配したよ!大丈夫?遊びはまた今度ね!」

「うん!もちろん!」

夏帆とは一緒に帰ったりはしてたけど
まだ遊んだことがなかった。
だから、遊びに行くのが楽しみなんだ。

「夏帆!お、おはよう!」

そう言ってきたのは中野くんだった、、って、ん?

「心、おはよう!」

照れてる二人を見てこの前とは違うお花畑にいることがわかった。

「もしかして、、ふたり、、」

あたしは二人の顔をまじまじ見つめた。
夏帆があたしに笑いながら

「付き合っちゃった!!」

「きゃー!!おめでとう!!」

あたしは跳び跳ねた。
親友の恋が叶ったのだ。
思わず夏帆に抱きついて泣いていた。
夏帆も泣いていた。
良かったね。本当に良かった!

「中野!夏帆をとらないでよ!」

「いきなり呼び捨て???」

「親友の彼氏なんだからあたしらも友達だよ!」

「わかった!清川!学校では夏帆を任せた!」

そんな会話にさえ涙が出てきた。
二人をみてたら両思いなんてまるわかりだったけど
本当に本当に嬉しかった。
夏帆と手を取り合い笑い合っていた、、
その時。

「海ちゃん!」

聞きなれた声に耳を傾ける。
廊下には日向先輩が立っていた。