ホームルームが終わり
大好きな体育の授業の準備をしているときだった。
あたしのせっかくあがったテンションを
また下げることが起きたのだった。

「清川さん、ちょっと。」

音楽の先生が教室のドアからひょいっと顔を出している。
あたしは先生のもとへいった。

「清川さん、遅くなってごめんね。
歌はもう覚えたかしら?
もし良かったら今日の放課後テストしたいのだけど。」

うーわ。
忘れ果ててた歌のテスト。
自分から言わなければ先生も忘れるだろうと思っていた。
てか、絶対先生も忘れてた!!
思い出さなくて良かったのに、、。
でも学校のことだから断ることはできない。

「、、はい、大丈夫です、、」

しぶしぶあたしは返事をした。

「じゃあ放課後に音楽室で待ってるわ!」

先生はコツコツとパンプスをならしてそそくさとその場をあとにした。
あたしは、上だけ体操着、下はスカートという中途半端な格好で立ち止まった。

「海!遅れちゃうよ!」

後ろから夏帆の声が聞こえた。

「うえーーーーーん!」

あたしはまた思わず夏帆に抱きついた。
夏帆は訳のわからんままあたしを急かした。

これから大好きな体育なのに、、。
最悪な放課後があたしを待ってる、、。