「なっ!父上まで何を言ってるんですか!」


ヴォルクは、もう目眩を起こしそうだった。


あの子に会えるかも分からないとはいえ、昨日自覚したばかりの初恋が1日も経たずにこんな所で終わるのはさすがにショックだ。


「まぁ、なにも強制的な話ではないのよ?あなたの幸せが一番だもの。無理に選ばなくても、好意的に感じた人がいたらの話なんだから、気楽にいれば大丈夫よ笑」


「あぁそうだな。いつもすぐ断ってばかりいたから、この機会に自分の好みを知る機会にもなるだろう。」


それを聞いて、ヴォルクはバレないようにそっと息を吐いた。