子うさぎと狼さんの恋物語。

話しているうちに夕食も食べ終わった。

「ごちそうさま。」


紙ナプキンで口をふいたヴォルクは立ち上がり、寝室に向かおうとしたが、不意に思いついて話し出した。


「そうだ、明日パーティについてミーティングでも開くとしよう。
毎回同じではつまらないし、予定が合えば、父上や母上の意見も取り入れたい。」


「いい考えだな。わかった、みんなに伝えておくよ。」


「あぁ頼む。それじゃおやすみ。」


「おやすみ。」


レイがトレイをもって部屋を出ていくと、ヴォルクも寝室へと入っていった。