心愛はびしょ濡れになりながらも無事に家まで着き、明かりのついた玄関の戸を開けた。


「リーシャただいま。遅くなってごめんなさい!」


すると、リーシャが心配した顔で出てきた。


「あまりにも遅いから心配したんだよ。
おやおやびしょ濡れじゃないか。怪我はしてないかい?風邪ひく前にお風呂に入っておいで。」


リーシャはとても心配していたようで、眉を下げながら私を気遣ってくれた。
その優しさに、心愛は少し申し訳なくなってしまった。


「心配させてごめんね。怪我はしてないから大丈夫だよ!お風呂入ってくるね!」


「ゆっくり温まっておいでね。」


「はーい!」