あれから10年の月日が流れ、


私は17歳になった。



右手の薬指の契約はまだ残っている。







私はいつもあの夜の出来事を思い出す、


あの人は…会いに来てくれるのだろうか?



なんて、もう分かっている。


どうせあの約束は嘘なんだ。




私を口止めするための約束なんだよね…きっと。