それからしばらくして夕食の準備があるらしく母親は帰っていった

最近、千夏が眠る時間が長くなったような気がする

多分これは気のせいじゃない

寝顔を見ながら思う

なんで千夏だったんだろう

なんで千夏ががんになってしまったんだろう

そんなこと考えたってきりがないのに考えてしまう

「ん...」

少し声を上げて寝返りをうった


大丈夫

千夏は生きてる

ちゃんと生きてるんだ

俺が、近くにいるから

もう少し長く一緒に笑いあっていような