絶対に、はなさない


-葵side-


俺は朝、電話の音で目覚めた。


こんな朝早くに誰だろう、と思いながら電話に出ると、なんと奏のお母さんだった



「あっ、もしもし葵くんー?」


「はい、えっと…お久しぶり……です、奏音さん」


「あら、そんなに改まらなくていいのよ?それより葵くん。奏の高校選び、手伝ってくれない?」



えっ……?俺が……?


奏の高校選びを手伝う……?


てかこの時期にか?もう受験終わってるぞ…?


「あ、言い忘れてたけど、奏、日本のトップレベルの高校なら、全部受かってるからこの時期に?とか思わなくて大丈夫よ〜」


その時、俺にはあるひとつの高校が浮かんだ。



──そう、『夜月学園』───